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Channel: Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1
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ホイールの製作Ver.4

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今日は文句無く良い天気でしたね。
少し気温は低めでしたが青い空がどこまでも広がって外で作業をするのに気分がいいです。
中庭のブルーベリーのまわりを掘りましてピートモスやバーミキュライト堆肥などを混ぜた土に入れ替えてやりました。
中庭は芝生を植えておりますからブルーベリーのまわりに囲いをしておりましたがその囲いが少々小さくなってきましたので大きな物に入れ替えたのです。
直径は2倍くらいになりました。
掘った土はふるいにかけて細かな部分だけを芝の上に目土として撒きました、最近芝生の生えている部分が多少凸凹が目立ってきましたので目土で均整を取ろうと考えたのです。
半日の時間が有っても3本分しか作業が進みませんから75本を済ませるにはかなりの時間が必要になりますね。
久しぶりに体を使った物だからクタクタです・・・今日も良く寝られるかな~!?(笑)

さて寝る前にきちんと更新をしておかなければなりませんね。
昨日までに完成した治具で今日は組上げてみようと思います。
まずスポークを張りました。
張り方はまず奥側(ブレーキドラム側)のスポークを張ります。
2本おきにスポークを張ってないピンが有るのがわかりますでしょうか?
この部分のスポークは手前側・・・つまりブレーキドラムから遠い側のスポークにする訳ですね。

拡大致しますとこんな感じですね。
スポークの素材は0.1mmの燐銅線です。
いつもならステンレス線を使うのですがステンレスは硬いので加工が難しい事、またハンダの流れが良くないので今回は燐銅線を使っています。
うまくいったら真鍮線の0.1mmを買う予定です。

上側を張りました。
これで全てのスポークが張られた訳ですね。
なかなか密度も合って良さそうな雰囲気ですね。
次はリムを圧入します・・・

やはりダメですね・・・スポークが切れてしまいます。
理由は2つですね。
リムの角の部分で切断されてしまう事とリムが重なる部分で余分な寸法が必要になるのですがそれだけ線が延びる事が出来ないのでしょう・・・。
だいたいは想像がついていましたが・・・やって見ないと納得しない性格なので・・・どちらかと言うと薮を突いて蛇が出る方ですね・・・(笑)
それでも最近は慎重に対応しますが・・・

リムを作り直しました。
今度はサンドイッチをしてハンダを流して固定するいつもの方法ですね。

失敗した最初の試作品ですが、何も勉強にならなかった訳では無いですね。
組み上がった時にハブがリムから少し出てしまいます、今回製作する何台かはホイールキャップを付けますのでハブがホイールから飛び出していますと具合が余り良くない訳なのです。
そこでハブを作り直しておこうと思いまして・・・
右側が当初作ったハブですね、中央が2次試作品ですが今度はその形が気に入らないのです。
そして一番左側の物がさらに改良したものですね。
一番左側の物を作る為に突っ切りバイトが幅0.6mmなのを0.4mmまで削って細く致しました。
これでスポークの入る溝の幅を詰める事が出来ました。

ホイールをハンダで組むという事になりますとホイールのインナーを支える治具がABS樹脂というのは熱で溶けてしまう可能性が有りますから良くないのです。
しかし金属で作ればハンダ付けをする場合リムから治具にハンダの熱がどんどん逃げてしまいましていつまで経ってもハンダを流す事が出来ません。
これは難しい問題ですね・・・
何度考えてもなかなか解決しないので取り敢えず真鍮で作ってみました。

治具を金属で作った訳ですから何か断熱を考えなければなりません・・・一番簡単なのがこれです。
そうマスキングテープが焦げてしまうのを承知でマスキングテープを貼っておきます。
焦げたり傷んだりしたら交換すれば良いという考えですね、下の金属はしっかりしておりますから位置関係が狂ってしまう事も無い・・・。

新しいタイプのリムをセットしてから下側のスポークを編みました。

そして上側のスポークも・・・

そして上側のリムを重ねてハンダ付けをします。
ハンダが内側に流れない様に注意は必要ですが何とか完成致しました、リムの外側のスポークをカットして余分なハンダも削り落とします。
これで何とか完成ですね。
如何でしょうか?60本スポークのワイヤーホイールの完成です。

ホイールが完成致しますとやってみたくなるのはコレですね・・・・(笑)


今日は試作のホイールが1本だけ完成しただけですからまだ手放しで喜ぶ事は出来ません。
あと19本作らないといけないからなのです・・・当分ホイールの製作が続きます。
ご容赦くださいね~。

ここからは余談です。
時間の有る方だけ・・・限定です(笑)

模型を仕事としてから11年が経過しました。
最初はキットを作るだけで精一杯でした、その内に少しずつ自作の部品を作れる様になりました。
旋盤は持っていましたが使い方はよくわからず、なにせ中学校の技術の時間(今は無いのかな~?)でドライバーを作っただけの技術しか持ち合わせていませんでした。
旋盤も前の会社(広島ガスエナジーと言うガス屋さんですね)経由で大阪の山善商会(「どてらいやつ」と言う西郷輝彦主演のTVドラマの元になった会社)を酒井特殊カメラから紹介して頂き購入しました。社員割引が効いたのでフライスと割り出しテーブルも一緒に買いましたね。
あの割引が無かったら買えてなかった・・・(笑)どうしたら安く買えるのか考えたですね~。

次はアルプスプリンターですね。
そうデカールを失敗しちゃうんですね~
皆さんと同じです、磨き出しを攻め過ぎてね・・・良い物を作ろうと一生懸命だった・・・。
デカールが作れるプリンターが有ると聞いて早速購入・・・でもイラストレーターは使えず・・・時間がかかりましたね。
今でも完璧じゃないけど・・・多分息子の方が巧いし早い・・・。

その次が真空注型装置でした。
コレはたまたまジャノメミシンからカタログが送られてきた。
レジンのボディを作ろうと思うと必要になるのです。
真空ポンプとガラスドームが有れば作れない事も無いけど精度の良い物を時期にかかわらず安定して作ろうと思うと必需品ですね。
特に夏は気温が高いからレジンの反応が早過ぎる・・・
私が運が良かったのは置き場所には困らなかった・・・ガレージと言うか倉庫が有るのでね、助かりました。
だって普通の家には入らないでしょうし音だって煩いですしね。

真空注型装置と前後して買ったのが切削機ですね。
今は3Dプリンターが話題だけど表面の仕上げを考えればまだ切削機の方が良いと思う。
しかもスキャンもしてくれますからPCで縮めてやれば大きさは思いのままですね。

実は私の目標の一つは全ての部品を自分で作れると言う事なんです。
しかしながら今のアトリエでは出来ない作業が有るのです、それがメタルの鋳造とメッキとエッチングですね。
メタルの鋳造は未だ施設が無い、そして後の二つは排水の処理の問題でここではしない方が良いと考えております。
幸いに後の二つは良い作業を提供して下さる工場を知っていますから問題が無いですが、これも未来永劫にOKという訳にはいかないでしょう。
まあ作る素材を考えればメッキやエッチングが無くても出来ない事は無いでしょう。

そんな事を考えながらブガッティT57アトランティックで実践中なのです。
もちろん絶対に使わないという事では有りません、もちろんお客様の予算も有りますからメタル製のボディは使います。
スッキリ仕上げるべき部分にはエッチングもデカールも最低限は作る予定です・・・
しかしそれ以外の部分はなるべく自分で作ってみようと思っています・・・自分自身への挑戦かな?
いやいや・・・そんな格好のいい物じゃないな。





ホイールの製作Ver.5

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今日は午前中は大変良い天気でしたね、午後から雲が出てきまして曇りになってしまいました。
気温はかなり上がると予報されていましたが、言われる程では無かった様な気がします・・・皆さんの所はどうだったでしょうか??
午前中は中庭でブルーベリーの植え替えを2時間程行ないましたが3本しか完了せず・・・ウ~ン成果としては今一歩ですね。

ホイールの製作はVer.5にまで到達してしまいました、確かに手間はかかりますから仕方が無いのはわかりますが少し時間をかけ過ぎた様な気がしますね。
一応試作から量産の完了まで1週間と考えていましたから後2日間で24本のホイールを完成させなければならないのです・・・ちょっと厳しいかもね。
まだこの後量産が残っていますから・・・やっぱり気が重いですね(笑)

今日の製作は単純作業の繰り返しになります。
ホイールの量産に向けてリムやバブを削っておかなければならないのです。
まずはインナーリムですね。
インナーリムはアウターと違ってリムの内側が真っすぐにカットされていますアウターリムはスポークが出て来る部分に0.12mmのフランジが付けてありまして万が一ハンダ付けする時にハンダが流れ出ても見え難い構造にしてあります。これで24個分部品が有ります。

こちらがアウターリムです。
よく見ると内側の奥側になる部分に僅かなフランジが見えますかね~。

次はハブのスポークを通す溝を切ります。
溝はハブの端を0.1mmだけ残して溝を掘っています、幅は0.4mm深さも0.4mmですね。
昨日書いたかもしれませんがこのバイトは突っ切りを加工して作った物で薄くしていますから強度が落ちるでしょうね、自己責任で使わないといけないですね。

溝の奥側に斜めに段が有りますがこの角を少し丸めておきたいですね・・・
実車がそんな感じになっているのです・・・この部分の一手間は見た目の雰囲気に大きく違いが出ますから大切ですね。

丸めた部分がわかるでしょうか?
何となく少し丸まっている様な・・・(笑)

次は奥側のスポークが通る部分を掘ります・・・
幅は0.6mm深さも0.6mmですね・・・このサイズは標準の突っ切りバイトで出来ますから少し楽かな・・・。
丸めた角から少し距離を置いて溝を掘っています。
余りにも近いと丸めた意味が無くなってしまいますからね。

そして作った24本分のセンターハブです・・・
これで部品が全部揃いましたから明日はホイールを編んでゆきます・・・24本はとても一日で出来る数字ではないので当分の間同じ様な画像になるかもしれませんがよろしくお願い致します。

ここからは連日の余談ですね(笑)

FBつながりの友人角本さんから僕がプロになった時「キットを作るのがやっとだった」というのは信じられないと言われましたので・・・その辺りを少々書いておきたいと思います。

私がプロを志したのは40歳の時に父親が66歳で亡くなった事がきっかけでした。
体質も良く似ているのでひょっとしたら自分も66歳前後で・・・と思ったら今の内からやりたい事をやっておかないと時間が無いと感じたのです。
しかしながらガス屋さんの仕事を続けながら自分のやりたい事をするには時間が無さ過ぎる、ここはサラリーマンに区切りを付けて定年後に描いていた自営業で濃い時間を過ごしたかったのです。
41歳の時に模型を仕事にしようと考えてみましたが、その時に普通の模型屋さんは失礼ながら既に経営は難しい状態となっていました。
何とか自分で値段をつけられる仕事を・・・と言う事で模型を作る事を目標にしたのが42歳の夏前だったと思います。
たまたまメイクアップさん、さかつうさん、Mr.クラフトで模型の製作者を募集されていましたので試験を受けました。
メイクアップさんはフェラーリの200GAを1台だったかな、MrクラフトさんはベネトンB196だったかな?を2台同じクオリティーで作って下さいという事でした、さかつうさんはコンテスト形式で応募の有った中から選ぶというやり方でしたね。
さかつうさんの場合はコンテスト形式で・・・と言う割には時間が無く何を出したのか忘れてしまいましたがとにかく誰も採用が無かったらしい。
確か高知の◯藤さんだったかなトヨタS800の良いのを作っていらっしゃったからこの方が採用だろうと思っていましたが・・・以前作った物を出してきた(未発表の作品とは書いて無かったのに・・・)という事で採用が無かった様でした。
その後さかつうさんはスロットレーシングの方に力を入れられてその後の経過は皆さんのご存知の通りです。
さかつうのY崎さんはヒロに行かれましたね、あの時は色々お話をさせて頂いて参考になりました満足にお礼も言う機会が無かったから・・・今になってしまいました。
Mr.クラフトは一応試験を通過しまして採用となりました、テストで作った作品も制作料を頂いたですし製作料の振り込み口座も登録してあったのにその後の発注は無しで・・・少し後で閉店してしまいました。これも皆さんのご存知の通りですね。
メイクアップさんはテスト用の作品を送ったのですがなかなかご連絡を頂けず・・・ダメかな?と思っていましたが11月頃でしたかお電話を頂きまして採用して頂きました。

ちなみにこの時点でテスト用の作品以外に1/43キットを作ったのは3つだけでしたね。
つまりテストを受ける前にはプラモデルは作っていましたしウレタンクリアーも使っていましたがメタルやレジンのキットはBBRのフィアットクーペ、MRコレクションのランボルギーニミウラSV、SRCのフェラーリ312PBの3つだけだったのです。
タメオのキットなど地方には売っていませんでしたから見た事も無かった・・・。
その3つのキットも東京に行く友人に無理を言って買ってきてもらったものや友人にもらった物しかなかったのです。
42歳の11月にはメイクアップで採用をして頂きまして12月には初めてメイクアップからご依頼を頂きました。
確かBBRのF40とレーシング43のリアカウルのみオープンのランチアストラトスアリタリアだったと思います。
初めて作るレーシング43に手こずりながらも何とか完成しました。
ハンダゴテを当てたら一瞬の内に部品が消滅してしまったり・・・
狭い社宅の居間で作業をしていたらピンセットからピンという音と共に部品が飛んでしまい家内にも3人の子供たちにも大変迷惑をかけてしまった事も有りましたね。
当分の間は昼間サラリーマン、夜は作品の製作の状態が続きましたね。
今となっては良い思い出ですが・・・
とても冷や汗物だったと記憶しています。
しかも当時はモデルカーレーサーズで早川さんや百瀬さん鈴木さん青山さんなど巨匠と呼ばれる方々が紹介されておりまして1/43となりますと全てあの方向性の作品を求められましたから・・・結構大変でしたよ(笑)

2004年の4月30日付けで退職して翌5月1日がStudio_Rossoの創立記念日ですね。
HPを始めたのは2004年の7月からだったと思います。

こんな事だったので最初はキットを作るだけで一杯一杯だったんですよ。
決して余裕が有った訳では有りませんし今でも余裕は余り有りませんね。
キットをお預かりして作る事、またその作る事で代金を頂く事全て責任が有る事なのでね・・・そんなに余裕が有る訳は有りません。
今では笑い話の様な事なのですが、最初の頃はお客様に頼まれたキットは使わずに同じキットをもう一個用意して作っていました、それも実はストレスの回避の方法の一つだったのです、つまりそれくらいストレスを感じていた訳ですね。
幸いにしてその予備のキットが役に立った事は未だかつて無いですけどね。

しかし、今は同じ方向性を目指した作品では飽き足らず・・・皆さんの作り方を参考にさせて頂きつつも一方で独自の方向性も織り込みながら製作してゆこうと考えております。

余り格好の良いお話では有りませんがこれが事実なのです。

ホイールの製作Ver.6

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今日は昨日までの良い天気が嘘の様に雨が降ったり止んだりでしたね、午前中はまだ晴れ間が有ったりしたので良かったのですが午後は全く晴れ間無しの雨/曇り状態でした。
一つだけ良かったのは気温が結構高かったので部屋の中では過ごしやすかったという事ですね。
明日は気温も10°前後で天候は回復するらしいのでブルーベリーの植え替えが待っています(笑)

さて今日も発送の準備です。
先日、新入荷商品のご案内でアルファロメオの1600GTAをご紹介致しましたがこの所毎日の様に発送業務があります。
普通の発送ならまだ楽なんですが(笑)
今日も展示ベースを交換させて頂いています。

こんな具合で外箱も変更になりますのでプレートも箱のラベルも移しておきます。
交換した元箱やケースも一緒にお送りしております。
明日はご注文を頂いたお客様に発送致します。


さて今日もホイールの製作です。
昨日はホイールの部品を旋盤で削って作ったのですがまだそのままで使える訳では有りません。
センターバブの切断した端面にはバリが付いていますしカエリも有ります、一つずつペーパーで修正しておきます。
1個や2個ならいちいち書かなくても良いのですが24個もとなりますとかなり時間も手間もかかってきます。

ホイールにもバリが有ります、これはインナーリムですがこの様なバリが付いています。
たいていは指で押さえてやりますとパリッと取れてしまいますが、中には結構厚い物も有りましてデザインナイフで切ったりも致しました。
同じ様に作業して作っていますが何故なんでしょうね?

ホイールリムのカエリはペーパーで落とします。
カエリが付いていますと上下のリムを合わせた時に必要以上の隙間が空いてしまいますからね、実は大切な作業だったり致します。

全てのホイールの部品の微調整が完了しました。
右下のホイールは昨日完成した試作品ですね。
試作品のスポークは0.1mmの燐銅線でした、編むのはこの燐銅線か真鍮線が楽なのですがステンレス線の0.1mmの在庫を持っていますので量産品はステンレス製のスポークになります。
編む場合にステンレスは硬いんですよね、スポーク自体の強度は高いのですが・・・どっちを優先するかですね。

スポークに銅線を使う場合とステンレス線を使う場合とでは注意点が違います。
銅線は熱の伝導率が良いのでリム/スポークとも同じ様に熱が伝わりますのでハンダを流し易いのです。
しかしステンレスは熱伝導率が良くないので同じ様にハンダゴテを当ててもリムは温度が上がるけどスポークは上がり難いのです。
ステンレスハンダを使いフラックスもステンレス用を使ってガッチリと固定したいスポークですがリムの方が先に温度が上がってしまいリムにハンダが流れてしまい易いのです。
一旦リムにハンダが流れてしまいますと除去はほぼ不可能なので流れない工夫が必要になってきます。
そこでリムのハンダが流れて欲しくない部分に塗装をしました。
この場合塗料は普通のラッカー塗料では試しておりましたが熱とフラックスの為に容易に剥げてしまいハンダが流れてしまうのです。
そこで今回は耐熱塗料を塗ってみました。
この耐熱塗料は当店で使っている薪ストーブ用の補修をするものでスプレー缶の中に少し残っていましたのでエアブラシに出して塗ってみました。

ホイールの合わせ目のハンダが流れて欲しい部分はペーパーをかけて奇麗にしておきます。
角の塗量が剥げているのはご愛嬌ですね。

塗ったホイールを治具にセットしてスポークを編みます・・・
そしてハンダを流します・・・

ハンダを流す時に上から木片で押さえつけますのでリムの塗料は剥げてしまいましたがハンダは必要最低限しか流れていませんね。
これは流れ易い裏側の画像ですから・・・

表側はフランジが付けてありますのでハンダが流れても見え難いですね・・・
ハブの形状をご覧頂ければわかりますが下の画像が表側ですね。

組立てたホイールをシンナーに浸けて古い筆でこすりまして耐熱塗料を落とします。
奇麗にしますとこんな感じのホイールが出来上がります・・・・

塗ったホイールの結果に満足して全てのホイールリムを塗ってみました。
ただしインナーのリム(つまり治具にセットする時にスポークの下側になるリムですね)にハンダが流れ難いので合わせ目かの部分に1.0mmに切ったマスキングテープでマスキングをしまして塗料が付かない様にしてみました。
これでかなり安心してハンダが流せると思います。

この方法で今日作ったホイールは全部で8個ですね左側のはスポークが燐銅線で出来ていますのでサンプルとわかります。

複数個のホイールが出来ますとこんな事をしたくなりますね・・・(笑)

もっとアップでお見せ致しましょう~!
これくらいなら1/43用のスポークホイールとして十分じゃないでしょうか?

サンプルのホイールを作ってからでも細かな作り方の変更をして作業の時間を短縮する必要が有りましたね。
ハンダの流し方は素材が変わってくれば少しは考えなければならない事ですね、たかが1/43されど1/43かな・・・(笑)

ホイールの製作Ver.7

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今日は暖かい日でしたね、午後から文化協会の展示物の片付けが有りましたので久しぶりにバイクを出して乗ってみました。
風を切って走るとさすがに寒くて・・・春はまだ遠そうですね。
数ヶ月乗らなかったのですがすでにバッテリーが上がっていまして、充電が必要でしたね。
ウインカーやニュートラルランプが点灯しなかったのでちょっと不便でしたね、しかも少し走ったくらいでは回復しませんでした。
今度充電しておきましょう・・・。
午前中はいつものブルーベリーの植え替えをしました、毎日半日で3株ずつと目標を設定しています。
今日で3回目ですので9株完了・・・後66株有ります・・・・まだまだですね。
この2~3ヶ月畑仕事は余りしていなかったので最初は息が切れてしまいまして携帯で電話がかかる度に「はあ、はあ、」言っておりました。娘から電話が有ったときなど[変な人みたいだ」と言われてしまいました。
私は苦しかっただけなのに・・・・(笑)
さすがに3日目になりますと慣れて来て息も上がらなくなりました、目出たし目出たし(笑)

さて今日の製作は簡単ですよ、2枚しか画像が有りません。
まあ同じ作業をしていますから仕方が無いでしょうね。

そんな中で一つ質問がきました。
なぜスポークの材質が変わっただけでリムのハンダが流れない様に対策が必要なのか?そこがよくわからないらしいのです。
その部分をちょっと補足して説明しておきましょう。
下の画像をご覧下さい。

下側のリムをセットしてスポークを編みまして上側にもう一方のリムを載せますとこの様にしかハンダゴテが当てられないのです。
上のリムと下のリムの間にはステンレスのスポークを挟んでいますのでどんなに押さえてもスポークの直径0.1mmほどの隙間が空いている訳ですね。
しかもスポークは丸線なので上下のリムとは線当たりになっている訳ですね。
線当たりという事は最低限の当たり面積しか無い訳です。
つまりハンダゴテは上側のリムにしか当たらないですから熱は上のリムから線当たりのスポークを通って下のリムに熱が伝わり下のリムの上側がハンダの溶ける温度にならないとリムの間にハンダが流れない訳なんですね。
スポークが銅か真鍮なら熱の伝導率が良いのでまだマシなんですがステンレスという事になりますとただでさえ熱の伝導率が良く無いのでじっくりと熱を伝える必要があるのです。
そうすると上のリムなどはかなり温度が上がってしまいますからハンダが流れてしまう可能性が高くなってしまうのです。
そこでハンダを流したくない部分には耐熱塗装をしてみた訳です。
まあ完璧に押さえられる物では無いのですが、少しは安心してハンダゴテを当てられますね。

今日の成果ですが・・・
本日は文化協会などの雑用があった割には・・・ホイールを10個作り事が出来ました。
昨日は8個ですので少しずつ慣れて来たという事でしょうか?
試作を含めて19個になりましたね。
20個有れば4台分になりますから後1個だった訳ですが、使えない物が出てくるかもしれませんから準備した24~25個程は作っておこうと思います。

と言う事で明日も「ホイールの製作Ver.8」が確定しました・・・(笑)
本当なら今日で完了と予定していましたのに・・・残念1個足らなかった・・・。


ホイールの製作Ver.8

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山陰はこの所朝は結構冷えますが昼間は暖かで穏やかな天気が続いています。
近くの白鳥ロードと呼ばれる農道の近くには今年もシベリアからコハクチョウが飛来していましたがこの所の暖かさで北帰行が始まったらしく日に日に数が少なくなって来ましたね。
シベリアまで飛んでったら何日くらいかかるんでしょう・・・。

この所アイドロンを購入される方が増えてきました。
確かに金額と内容を考えれば格安であると思います。
ちょっと前ならハンドメイド完成品だと言って通ってしまうクオリティーですから・・・これが量産品というのは凄いですね。
今日はティーポ33/2の展示ベースをまた木製に交換しております。
このお客様は私のケースで統一して下さっております。


発送の準備が完了しましたら早速仕事です。
今日もホイールを作ります、20個までは後1個だけなんですが予備も含めて後6個作らなければなりません。
まあ作り方に付いては今までに説明致しましたから、もうクドクドとは書きませんもしもわからない方がいらっしゃいましたら昨日までの[ホイールの製作」の部分を読んで頂ければだいたいご理解を頂けるかと思います。
もしもわからない事がございましたらコメントからご質問を頂ければわかる事はお答えを致します。
などと書いていましたら今日の予定の6個のホイールが完成致しました。
下の画像では箱の外に出ている6個が今日の製作分です。

ホイールの外周にはハンダが付いていますしスポークの端がヒゲの様に出ていますからこれを削らなければなりません。
ただ普通にヤスリで削ったのでは丸く削る事は出来ません。
回しながら削るのがやはり良策という事になりますね。
そこで、先日頂いたフライス盤のチャックを少し削りましてホイールの内側にチャックを入れて固定するのです。
ホイールの内側に内掛する感じでしょうか・・・余り強く固定致しますとホイールが変形する事も有りますから力の入れ具合は程々にね。

余分なハンダを削り取りました・・・
結構奇麗になると思いませんか??

フライス盤から外してみました。
アトランティックの場合ホイールは塗装なのですが、これだけ綺麗に出来ますとメッキのホイールも良いかな~などと要らぬ事を考えてしまいます(笑)
ホイールよりも指の汚いのが気になりますね、指が黒いのはホイールに付いた耐熱塗料をシンナーで掃除をしたからですね。
耐熱塗料は普通の塗料よりもしつこい様な気がします。
模型関係のブロガーのみなさん指に注意ですよ。
塗料が着きっぱなしとか爪が伸びているとかは見る人は気になりますからね!
奇麗にしておきましょう・・・・

さてやっと全てのホイールの外周を削る事が出来ました。
ここで3個のホイールが脱落しました、ほんの少しセンターがずれているのです。
ここで使えるホイールは22個になりました・・・(予備を作っておいて良かったですね)
左上の3個が使えなくなったホイールです・・・。


明日は定休日なので庭仕事ですかね・・・
明後日はサイドブレーキのリンクか?それともホイールのセンターのスピナーかそれともタイヤの原型か?
その3つが終わったらアトランティックは一段落で次はゴールデンアローか308レインボウを作りましょう。

サイドブレーキのアーム製作

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今日は降水確率が60%と予報が出ていましたが、道路がサラッと濡れる位降っただけでした。
この降水確率に恐れをなして今日はブルーベリーの植え替えをしなかったのですが・・・結局夕方までに降った雨はそれだけと言う・・・何か損した気分です。
しかし隣りのギャラリーのイベントハガキも印刷しなければならなかったので丁度良いという話しも有ります。
こんな調子で印刷しています・・・印刷しているのはプリンターです、私はハガキを補給する係ですね(笑)


さて本日の製作ですが・・・一昨日書いた様に3つの仕事が有りましたね。
一つはブレーキのアーム二つ目はホイールのスピナー、三つ目はタイヤの原型でしたね。
今日はブレーキのアームを作っておこうと思います、まあどれでも良いのですが一つずつ潰してゆかないと終わりません。

まずは真鍮板の準備です。
真鍮板は少し厚めの0.5mmをチョイスしますがこの厚みだと帯金が無いのです。
大きな板からハサミで切り出した物を金槌で叩いて曲がりを直します、そして必要な長さに切りそろえます。

ブレーキのアームの両端には穴を開けなければなりません。
この穴は片側はワイヤーを止める為の穴、もう一方はアームを固定するシャフトを通す穴ですね。
その穴と穴の距離は計算上2.5mm程になりますので穴を開けますとこんな感じになります、ちなみに穴の直径は0.5mmですね。

穴を開けた真鍮板を時計ヤットコで固定しておきましてヤスリとペーパーを使って削ります。
ワイヤー側は少し細くなる様に、その反対側は太くなる様な感じですね・・・時計ヤットコでつかんでいる部分の端は丸めずに真っすぐに削っています。
理由はこの真っすぐな部分に外径0.6mm内径0.2mmの真鍮パイプをハンダ付けしたいからですね。

真鍮パイプをハンダ付けする前の状態はこんな感じになります。
画像では大きく見えますが本当はかなり小さいんですよ・・・!

アームを固定する為の真鍮線と端に付ける真鍮パイプは同時にハンダ付けします、理由は別で付けますと先に付けた部品が後でハンダゴテを当てた時に外れてしまうからなんですね・・・。

実はここからが結構大変でした。
下の画像は真鍮パイプをハンダ付けして更に余分な真鍮パイプをヤスリで整形した所です、私の爪が如何に大きく見えるか・・・大きさがわかりますね。

真鍮パイプの部分の中央に切り目を入れます。
この様な場合実車ではこのシャフトにアームを固定する為に真鍮パイプの中央からシャフトの穴まで切り込みが入っていましてシャフトに差し込んだ後真鍮パイプの部分にボルトを入れて締め上げた後突き出たボルトに緩み止めのロックナットをかけておきます。
ですからこの部分には切れ込みが有る方が自然に見えるのです。

そして最終組立て時にはここにロックボルトを入れる為に真鍮パイプの穴を0.2mmから0.4mmに拡大しておきます。
完成後には余りにも小さいし床板とアンダーパネルに遮られてしまいますので見えないかもしれませんが・・・。

アームが完成致しましたのでこれをシャーシに取付けます。
真上よりも少し後に倒しておきますのはブレーキの解放状態を再現する為です。
この様な場合一番確実に作用するアームの位置というのが真っすぐに上を向いた時(又は真下ですね)なんですね。
ですからその前後の位置関係の時に一番ワイヤーを動かす幅が大きいのです。
つまり解放時には少し後側に有るとブレーキが効き出す時に真上の状態になりますからサイドブレーキの遊びが少なくて効きが良いという事なんですね。

最後にお約束の5台のそろい踏みです・・・(笑)

明日はスピナーかな・・・

スピナーの製作

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今日は雨が降らないはずでしたが昨日と全く逆に何と雪が降ってきました。
降水確率は20%だったのにね・・・おかげでブルーベリーの作業が進みません・・・
まあ他にも月末なので支払いとかお見舞いとか雑務がたっぷりと有りました・・・おまけにCafeのK子さんが風邪をひいてしまったので厨房係まで回ってきました。だから結構忙しいのだ!(笑)

その上に今日はギャラリーの展示物の入れ替え日でして作品等は展示をされていた方がお持ち帰りになりますがパネルや机などの重量物の片付けは私の仕事なんですね・・・展示をされていた方が女性の方なのでこれを運ぶのはちょっと無理ですから。
そして明日はまた新たな展示が始まります、明日の展示に合わせてパネルの配置換えなどもしています。


それからやっと製作を始めました。
今日はスピナーの製作でしたね。
このスピナーは前作のトロップフェンワーゲンから旋盤に寄る自作の物になりました。
今まではエッチング板や既製品を使っていましたが一度自作のパーツが出来る様になりますとエッチングを貼るだけでは満足いかなくなるのも事実ですね・・・困った物です。
まず最初は・・・削っています。
何を削っているのか?

そうなんです、端面の仕上げをしておきます。
この作業は実は大切な作業でして端面を整える為に突っ切りバイトで切りそろえるのですが、その刃物の特性から端面の中央に出っ張りが残ってしまったり致します。

この出っ張りは後で修正しようとしますとペーパーかヤスリで削る訳なのですが寸法が変わってしまう恐れが有りますからこの時点で端面を削っておくのです。
切削用のバイトで端面を仕上げますとこんな感じになります・・・奇麗でしょ?
ついでにきちんと90°も出ますしね。
ちょっと注意が必要なのは使い回しの丸棒を使いますとセンタードリルの凹みが残っている事も有ります後では盛れません(ハンダを盛りますと色が違ってきますので磨きで仕上げられなくなります)ので注意をして確認をしておかないといけませんね~。

外径を削っておきます。
今回はウイングローブ氏の図面から計算しますとスピナーの爪の外径は4.8mmになります。
確認の意味でCMCのミニカーで寸法を当たってから計算してみますとやはり4.8mm(四捨五入しています)で良い様ですね。
と言う事でこの洋白の丸棒は6.0mm有りますから4.8mmまで落としておきます。
今回は12本の洋白の丸棒の両端で一緒に加工していますから24個のスピナーが出来ますね。
必要なのは20個で良いはずなので4つだけ予備が出来る訳ですね・・・。

ここまでは事前の準備ですよ、いよいよスピナーを作ります。
最初に作るのはスピナーの中央の膨らんだ部分ですね。
ここは0.3mmの高さで直径は1.8mmの予定です。

次はスピナーの爪の部分になる様に幅1.0mmの突っ切りバイトで1.4mm削り込みますと残った中央部分は2.0mmの直径になりますね。
爪の厚みは0.3mmになっています。

フライス盤で爪の不要な部分を削っておきます。
いつもの様に私の割り出し円テーブルは40回転で1周しますので1.5mmのエンドミルで12回転分回しながら削りまして上側にエンドミルを逃がしておいてから8回転ハンドルを回しエンドミルを下に動かして12回転分削りますと・・・こんな感じになります。
まあ割り出し円テーブルの使い方がおわかりにならない方はちょっと理解不能かもしれませんが・・・一応説明をしておかなければならない!?ので(笑)

削り出した物は・・・ヤスリで更に削りまして・・・試作品ですがもう立派に爪が付いているのがわかりますでしょうか?

次にホイールに差し込む為の0.9mmのピンを削り出しております。
3mmも有れば良いのかな??

この部分を削る専用のバイトは持っていないのですが幅1.0mmの突っ切りバイトで3回ずらして削ればこんな物は簡単に出来ますね。

全てのスピナーの加工が終わりました。
後はヤスリで削るだけですね・・・


ヤスリの作業は目の疲れていない明日の午前中が良いのかな・・・と言う事で今日の作業は終了ですね。

スピナーの製作Ver.2

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昨日はタイトなスケジュールから製作が手一杯で更新出来ませんでした、
今日はその更新から・・・

さて昨日もガーデンのブルーベリーの植え替えを3株行ないまして午前中の大半の時間を費やしてしまいました。
まあ雨が降らない時には基本的に1日に3株が目標になりますね・・・今植え替えている列も後9株ですからそれでもまだ3日間もかかる事になります。

お昼にはCafeの厨房係・・・K子さんの風邪が治らないのでね。
インフルじゃないと聞いてちょっと安心しました、インフルなら1週間程は無理ですからね~(笑)

午後からはギャラリーの展示
本来ギャラリーの展示は展示をされる方が行なわれるのですが・・・私の母親が参加している絵手紙教室の展示なので展示物は母親が持て来ましたが、脚立の上に上がって展示をしたりという事は出来ないので必然的に私の仕事になる訳です。
まあ脚立から落ちて骨でも折ってもらうとそれこそ大変ですから・・・(笑・・・いやいや笑えない)

どなたの作品かわかりませんが実に緻密なタッチですね・・・


実際に製作に入ったのは午後のティータイムを過ぎてからだったと思う??
夕方からは知人のお宅で飲み会に誘われていたから・・・いつもいつもお断りする訳にもいかないし・・・。
お酒を飲む事は嫌いじゃないしね・・・(笑)
自宅にたどりついたのは今日になってからだったので更新は不可能でした。

でもまあ更新出来るだけの製作は進んでいましたので今日になって昨日分をと言う事ですね。
夜には今日分の更新も行なう予定です。

製作の方は一昨日に続いてスピナーの製作を行なっています。
旋盤とフライスを駆使して作ったスピナーですが画像の様にまだ余分な角の様な部分が有ります、これを削らなければならない、本当はフライスの使い方次第でこの角は無くす事が出来るけどちょっと考える所が有りこの部分はヤスリで削る事にしてみたいのです。

削るのはそんなに難しい事では無いですね、むしろ難しいのは形状を揃えて削る事ですね。
削ればそれなりにブガッティT57のスピナーに見えて来るから不思議!?ですね。

そして時間をかければ当然全て削る事は出来ます。
下は全て削り終わったスピナーですね。

削ったスピナーは全てバフがけを致します。
これはメッキで仕上げずシャープに素材の色で仕上げたいからでして、大きな物は無理ですがスピナーの様な小さな物は出来るだけシャープにと言う事なんです。まあ素材の色とかのイメージも有りますから私の考え一つですが・・・

先ほどの画像ではスピナーが光っていまして良く見えなかったかもしれませんが・・・
全てのスピナーはバフをかける事が出来ました、これですと傷も無く奇麗になった事が確認でしますね。
ただ反対側に有る半数は見えないか・・・

バフをかけますとスピナーを作る最後の工程にと進む事になります、そう最後の工程はこの部品をカットしていつでも使える様にするのです。
この時点でのカットは取付けピンの長さが長い方が良いという判断で糸鋸に寄る切断を選択致しました。
旋盤を使い突っ切りバイトで切れば楽に奇麗にカット出来ますがそれでも最低限0.6mm程取付けピンが短くなってしまうのです。
これで全てのスピナーをカットしましたが、カットしてしまいますと数はたったのこれだけ?と思ってしまいますね。

次はタイヤを作る準備になります。
その前に仮のタイヤを付けてシャーシ単体での雰囲気を確認しないとタイヤのサイズを決める事が出来ません・・・
CMC製のミニカーから採寸しますと直径は41mmで1/43換算しますと17.22mm、ウィングローブ氏の図面では1/43換算で17mm程になります。
手持ちの市販のタイヤの中で17mmの物が有りましたのでそれをフロントホイールに填めてシャーシに取り付けてみました。

意外と良い雰囲気に気を良くしてリアも・・・

ここでハタと気が付きました
タイヤの大きさを決めるのに重要な事が有りました、そうなのですボディとのマッチングを確認しておかなければいけません。
そこでボディを切る事になりました、今までボディの後半部分は整形をしておりましたがボディ前半部分は変形を恐れて手を付けずにいたのですがここに来てそうも言っていられなくなりました。
このボディは元々フルディティール用ではないのでボンネットなどはボディと一体整形の物
つまりここから先ではどうしてもこの部分をカットしなければならないのです・・・

余分なボンネットを全て削除してシャーシの上に乗せてみますと・・・ありゃ~こりゃあダメですね。

後側のホイールアーチはタイヤを装着してから調整を出来る様に削らずに残してありましたのでタイヤがかなり大きく見えますがそう悪くない・・・
問題はフロントですね。

ウイングローブ氏の図面や実車画像、CMC製のミニカーとくらべますとフロントフェンダーの内側の部分が異常に斜めになっている様でその部分の修正が必要の様ですね。
またFフェンダーの取付け角度が若干前上がりなのも気になります・・・
多少修正してここまではなりましたが、まだバランスが良くないですね・・・フロント側も荒療治が必要の様ですね。

これをおおまかにでも何とかしておかないとタイヤの製作に進めない・・・様な気がします。


まだまだ先は長いですね。





タイヤの製作Ver.1

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本日2度目の更新です。
と言うか朝更新したのは昨日の分だかこれは今日の分としても更新ですね。

今日は朝から雨少しずつでは有りますがずっと降っていました。

さて
前置きはほぼ無しで製作です。
タイトルに有ります様にタイヤの製作ですが今日はほぼタイヤの製作は出てきません。
タイヤを作る時にはボディとのバランスを見ながら大きさを決めなければならないのですが・・・すっかり忘れていました。

だから今日はタイヤを作る為にシャーシにボディを乗せて位置関係を調整しないとタイヤが作れないんですよ。
昨日簡単にシャーシの上に乗せてみましたがどうやら一筋縄では載せられない雰囲気が・・・アリアリでして。
巧く収まらない原因はフロントフェンダーの内側に有る平面の部分が余りにも低過ぎてフロントフェンダー自体が上側に持ち上がってしまっているのです。
なのでフェンダーの部分を一旦切り取ってしまいました。

せっかくフェンダーを切り取ったのですからボンネットの開口部の形状を直しておかなければなりません。
アルミで治具を作りましてカットラインを決めます。
他のボディも同じ形状にしなければなりませんから治具は必要ですね。

ボンネットの一部が残っていましたのでケガキ線を入れてからその余分な部分を削り取ってしましました。
何か少しずつ頼りなくなってしまった様な気がします。

この時点でシャーシに載せてみますがなかなか良好ですねボディ下側のラインとボディの下側のラインが揃っていまして位置関係はなかなか良い様ですね。

フロントフェンダーの前側には何も左右をつなぐ物が有りませんので強度は全く無いのです。
この間に真鍮板でフェンダーを足してやります。
この真鍮板は厚みが0.5mm程なので強度も十分ではないかと思います。
この様に完全にハンダ付けをする前にポイントで止めて様子を見て微調整をするのはもう当たり前ですね。

余分なハンダを落としましてシャーシに合わせてみます。
特に左右のフェンダー間の距離は確認しておかなければなりません。

この状態でシャーシに載せますとこんな感じですね。
この真鍮板の部分にあの特徴的なラジエターグリルを載せる様になります。

左右のフェンダーを取付けますが位置関係の調整は特にしっかりする必要が有ります。
付けてしまうともう後戻りがやり難い状況になります、ただ僕の場合はちょっと問題が有りましたのでもう一度切ってやり直しをしました。

表側はこんなにしっかりと溶けています、これくらい溶けていないとスがは入ってしまう事も有ります。
これを削るのがまた大変なんだな~。

ライトの部分の凹みはどうしようかと思いましたが・・・余り一度にメタルを盛ってしまいますとボディラインが変わってしまいますので少しずつですね。
でも最終的にはメタルで埋めないとね~

フロントフェンダーの高さが低くなったのでライトの付くエプロン部分に比べるとこんなに低くなっています。
ここは削ってラインを直します。

フェンダーのエプロンも削って整えています。
もうメタルの盛り付けによるガタガタは有りません。

ライトの凹みもやっぱり気になるのでこの時点で埋めておきました。

フェンダーの裏側もリューターで削って仕上げておきます、まだ荒い仕上げですけどね・・・

フェンダーの高さがグッと下がっていい感じになりました!?(笑)



タイヤの製作Ver.2

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今日の山陰は大変良い天気でした。
外にいても風は少し寒く感じましたが日が当たりますと大変暖かく外での作業もはかどります、久しぶりに汗をかいた様な気がします。
冬の間は少々体を動かしても汗をかきませんからね~。
外での作業は詳しくはこちらを・・・
お昼はまたCafeで厨房係です、今日はK子さん親戚で用事が発生致しましたので急遽お休みです(笑)
ブルーベリーの植え替えや畑の作業で腰が痛い事・・・そう言えば肩も痛いですね五十肩が復活したんだろうか??

さて製作も進めております。
今日はいよいよタイヤの製作です。
昨日のタイヤの製作ではタイヤを作る前準備までの工程でしたが今日は原型を作ります。
昨日までの作業で外径は17.5mm内径は10mm幅は一番広い部分で3.5mmに確定していましたのでその寸法に削ってゆきましょう。
旋盤で真鍮の丸棒を削っています、写真は内側に9.5mmの穴を開けて外径を17..1mmに削っている所です。
外径の17.1mmは何となくわかりますよね。
トレッドのエッチングが0.2mmの厚みを持っていますからその分だけ小さくしてあるんですね。
内径は9.5mmって?
わかりますか?
この穴を開けるのはドリルなのですが正確な寸法で仕上げたいので少し小さめに穴を開けておいて内グリバイトで寸法を正確に出すんです。
つまり後0.5mm分は旋盤で削る訳です、ドリルで穴を開けるよりも精度の高い仕事が出来ます。

側面を片側だけ削りました。
ホイールに付く部分も内側に入る様な形状に削っております、トレッドの面につながる外径の部分も少し絞られてゆく様にしています。
この辺りの形状は実車のタイヤを良く見て研究するのが一番良いですね。
タイヤを見てどの様に削るのか・・・考えます。
反対側を削るのは突っ切りバイトで幅3.5mmのカットしてからですね。
危ないので十分に注意をして削って下さい。

次はタイヤのサイドウォールにペーパーをかけて丸く仕上げたいので治具を作っています。
タイヤの内径がピッタリに嵌る様に削ります、大き過ぎても小さ過ぎてもダメです。
素材はABS樹脂ですね

この様に真鍮性のタイヤを押し込みますとピッタリと決まって取れません。
これで回しながらペーパーをかけて丸く削ってゆきます。
タイヤは実車の場合ゴム素材なので少し丸みを帯びていた方がそれらしかったり致します。
皆さんもお作りになる場合よく見て研究して下さいね

ペーパーをかけてみました全部削ってしまいますとただ丸いだけですが旋盤で削った部分を少し残した感じで削って仕上げますと私の理想に近いですね。
何度も書きますがくれぐれも怪我をしない様にして下さい、旋盤と喧嘩しても勝てっこないですからね。

次はいよいよトレッドですね。
これがStudio_Rosso謹製のトレッドパターンのエッチング板です。

矢坊主の丸い部分でコロコロとプレスしながら回しますと丸まって来ます。
更に押しながらわましますとトレッドの中央部分が少し飛び出した感じで丸まってきます。

トレッドとタイヤをハンダで接合します。
トレッドのパターンの部分にはハンダがなるべく流れない様にします。
ここに流れると掃除がしにくいですからね~まず奇麗になりません。

また例の治具に填めておきまして旋盤で回しながら余分なハンダを削ります。
もうピカピカですね~!

最後に真鍮性のワイヤーブラシで磨きまして完了です。

実は途中で寸法を間違えていた事に気が付きまして同じ作業を2度もしてしまったのは内緒です。
何で気が付かなかったのかな~(笑)
明日はシリコンを流します。
そうそうレインボウもやらなくっちゃ!!

タイヤのシリコン型を作ります

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昨日は大変良い天気でしたが、今日の予報は午後から雨らしい・・・何故か時間ごとの天気では朝9時以降は雨のマークが付いていました。一体お昼っていうのは何時の事なんでしょう??
朝になってどんよりと曇った空を見ますといつ降ってくるのかわからない様な微妙な天気でした。
アトリエに到着してもそんな天気だったのでブルーベリーの植え替えをしようかそれとも製作の仕事を進めようか迷ったのですが、北の遠くの空は暗い雲が有りましたが真上は少し明るくなって来た様な気がしましたので植え替えを始めました。
2つ終わった所で雨がパラパラ降って来ましたがこれも一過性の物ですぐに止んでしまいました。
結局予定通りに3つのブルーベリーを植え替えてアトリエに入ったのが12時過ぎ・・・入ると同時に雨が本格的に降って来ました。
全く危ない所でした・・・(笑)

そんな事で午後から製作開始です。
昨日はタイヤの原型を作りましたので今日はシリコン型を作らなくては製作が進みませんね、シリコンの作業は余り好きじゃないんですが・・・(笑)
まずは原型をこんな感じにプラ板の上に留めております。
原型を支えているのは0.5mmのブラ板を切った物でここからタイヤの材料を流し込む事になります。

同様のプラ板でまわりを囲いまして・・・
この時プラ板を使い回したいので接着はせずマスキングテープで組み立てています。

シリコンを流しました。
流してから真空で引いていますので泡が若干残っていますがこれはその内に消えてしまいます。

これで今日のアトランティックの作業は完了です、短い様ですがこの後308レインボウのシリコンを流します。

シリコン型の製作

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随分久々のFerrari308Rainbowです。
今までの状態を説明しておきますとボディの内側に油粘土を詰めてベースの板から持ち上げておきまして、周りにプラ板で枠を組んでシリコンを流しています。
つまりボディの表側のシリコン型をとった訳ですね。
今日は下の板を外して油粘土を掘って取り出しています。

だいたい取り除く事が出来ましたがまだ油粘土がこびりついていますので奇麗に取り除かなければいけません。

爪楊枝やヘラなどを使って細かい所に入り込んだ油粘土を取り除くのはかなり時間がかかります。
コツコツと作業を進めるだけですね、それ以外にこの問題を解決する事は出来ないでしょう。
最終的にはブレーキクリーナーを使って油粘土を溶かす様にして取り除きます、但しこれを使いますとアルコール分がきちんと蒸発するまでは作業を中断しなければなりませんしダイキャストボディなど金属の物をではアルコールの蒸発で潜熱を奪いますので表面に結露が出ますから金属が常温にもどって結露が無くなるまでは次の作業に移る事が出来ません。
実はこの次の作業はシリコンバリアを作る為にワックスの塗布をしなければならないので水分は邪魔なんですね。

そしてシリコンを流します。

これで今夜一晩置いておきますと明日の朝には脱型出来ますね。
明日は定休日なのでレジンの匂いを気にせずにキャストが出来そうです・・・(笑)

Auto Stile 1/43 Alfa Romeo Disco Volante

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このキット何度か私のブログに出ていていますのでご存知の方も多いはず。
但し何度か制作した訳では無くヨーロッパからデッドストックの品を見つけて来て新たにエッチングパーツを加えて新入荷商品のページでご紹介したものでした。
実はあの時に在庫の数を間違えてしまいまして時分のキットまで売らないといけない羽目になった・・・(笑)
ので手持ちのキットが無くなってしまったのです。

だけど・・・また再び入手する事が出来ました。

まあご縁が有ればレアなキットでも再び入手出来るのですね~


但し塗装済みのお手つき品なのです
少し朱色系のレッドに塗られていますが筋彫りも直してないので剥がして塗り直しの方が良いかな・・・

部品の袋を見ますとホイールは太いスポークのオリジナルメタル製の物が付いています
最初に私が持っていたのはスポークの部分をステンレス線で編んだ物が付いていましたが・・・アレはアフターマーケット物もだったのでしょうか・・・そう言えばデッドストックの物もメタル製のホイールが付いていた様な気がします。

まあホイールは自分で編んで作る事が出来るので余り気にしていないのですけどね・・・
エッチングもまだどこかに在庫が有った様な気がするけど・・・

ABD 1/43 Ferrari356GTC4

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皆さんはFerrari365GTC4という車をご存知だろうか?
私の記憶ではずっと昔スーパーカーブームの時にコカコーラとかファンタの王冠の裏のパッキンを外すとそこにスーパーカーの絵が印刷してあってカウンタックや365BBはなかなか無かったけどこのGTCやマセラティボーラやメラックは沢山有った様な気がします。
パッキンを剥がしても剥がしてもGTCばかり出て来た記憶が有ります。
そんな事で私はFerrari 365GTC4を覚えているのです。
そして社会人になってからはカウンタックを持っていた頃に同じ車屋さんでこの車を買った方がいらっしゃって・・・確か四国の方だったはず。
白いボディを持ったその車は12気筒の良い音で走り去ったのを覚えています。
同じ12気筒でも私のカウンタックとは違った音がしていましたね。

ではこのキットが目にとまったのは何故か・・・
少し前に大阪の某方に送って頂いたメイクアップニュースにこのキットの紹介が載っていたのです。
確かに一般的にはマイナーな車だったのですが私にとっては実にメジャーな(コーラやファンタの裏で・・・)車だったのです。
そう言えば同じキットがヤフオクに出ている事を思い出しまして・・・何度も入札しようと思いましたが、タイミングが合わず気が付いた時にはすでにオークションが終了していたり・・・
最終的にはご縁が有ったらしく私の手元にまいりました。

ボディはこんな感じですが・・・原型はどこでしょう??
この様なパターンでは1/43の世界ではボディはどっかのキットをコピーして中身は作り直すというのは珍しい事じゃないですが・・・そんな失礼な事を考えてしまいました・・・(笑)
キットとして存在したのか定かでは有りませんがミニチャンプスの本には完成品が存在したらしくその写真が有ります。
まあ原型がそこに有るのかどうかはもうわからないでしょうね~。
このボディの形を見ていますと少し大きめの造形からルフのイメージを感じるのですが・・・ルフの様にボディの厚みが有るボディからフルディティールのボディを作るのは困難なお話なのですが・・・。
実際にこの車は結構大きいのです。

コチラがパーツの入っている袋ですが、シートとか結構大きめですね。
体の大きな人でも大丈夫そうです・・・(笑)

パーツの袋に入っているエンジンですがメタルのボディに入れる為に上下寸法は少し短めにしてあります、365GT4デイトナと同じエンジンですね。

ドアの内装がエッチングというのはちょっと頂けないですね、もう少し厚みが欲しい所・・・
ヒンジもこれで良いのか??この時代の物でウインドウの枠がエッチングなのは少し嬉しい構成かもしれません、なにせ旧いキットですからね。

ここもAMRとの共通点を感じる部分です、このホイールは旧いAMRと同じホイールが付属しています。

コチラもエッチングですが・・・ブレーキディスクはこれではちょっと使えないしキャリパーはどうするの?ワイヤーホイールなので全部見えてしまいますが・・・。
Ferrariのエンブレムもちょっと大き過ぎますね・・・。

少しずつの不満な部分は有りますがせっかく入手した物ですからデイトナ辺りと並べたいですね。

Annecy Miniatures1/43 FerrariP4Coupe

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このキットを入手するのはもう何台目なのでしょうか?
売り物が出て来る度にどうしても欲しくなって買ってしまいます。
今回も友人を通してヨーロッパから届きました。

パッケージの黄色と赤のラベルは光に当たると退色が結構激しく色が薄くなった物も多々有りますが今回購入した物はかなり奇麗です。

それもそのはず・・・中身はほぼ未開封でした。
この時代のルフ氏のキットではボディは大きめの部品はボディと一緒にキッチンペーパーで包まれているのが標準ですね。
それも普通のキッチンペーパーじゃなく少しディンプル加工されたものです。
たまにこのキッチンペーパーに柄が入った物も有りますね。
奥さんに買ってきてもらったのがちょうどそれだったのでしょうか??
それとも自宅のキッチンの物を使ったのでしょうか??
その外側のエアキャップは最初からかどうか判然としませんがキッチンペーパーに剥がした痕は見当たりません・・・当然ながら今回も開けていません。
もうこのボディは何度も見ていますので持った感じからピラーとかが曲がっていない限り私にとって珍しい物じゃないからです。
無い部品は作れますし壊れたボディも修復する事は珍しい事じゃないので・・・物が有る事が重要なんですね。

当たり前ですがデカールも良い状態ですね。
なぜかゼッケンは大きめの物と小さめの物が2枚同梱されています。
デカールの台紙が同じ色である事から印刷した所は同じメーカーでAnnecy Miniaturesとロゴが入っている物は当初の物で途中からゼッケンの小さな事に気が付いて大きな物を追加したと想像出来ますね。
箱が奇麗な物は暗く日当りの良くない所で保管されているのですが日本ならそんな所に保管していますと湿度によるデカールの痛みが出てきます。
ヨーロッパの湿度の低い所に保管してあったのでしょうか・・・。

バキュームとかエッチングなども十分良い状態ですね、まさにミント状態という事が言えると思います。
細かなパーツは赤いロックのジップの袋に入っていますがこれもこの時代の特徴でしょう、私の持っている10個(クーペとスパイダーを合わせてですが・・・)のキットのほとんどはこの袋に入れてあります、これも時代という事なのでしょう。

もう一つ見逃せないのがこのインストにセロテープで貼って有る細かなパーツですね。
セロテープなので古くなりますと粘着が硬化して剥がれてしまうのです。
しかも粘着は黄変して黄ばんできますがこれもまだ奇麗な方ですね。

インストの裏にはデカールの指示が有ります。
3種類の仕様を完成する事が出来る様ですね。
今まで余り裏まで見た事が無かったですが・・・(笑)


今回はアイドロンの330P4と同じ位の値段で買えました、どっちが良いのかと聞かれれば組立てる楽しみが有るだけキットの方が良いのかな~と思います。
まあ私個人の感想ですけどね。

タイヤの2次原型をキャストしました

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今日は朝から雨・・・と言う予報が出ていましたが実際には雨はパラパラ位で道路が濡れる程は降らなかったですね。
しかし気温は少し低めで外の作業を中止して制作に励む事になりました。
ただ忘れていたのが文化協会の展示のお手伝いでして明日からの県展安やすぎの後期の展示が始まるんですね。
お昼前に事務員さんから連絡を頂き忘れていた事に気が付きました・・・まあ13:00からだったので12:30には携帯にアラートをかけていたので気が付くんですけどね(笑)
2~3時間ですがやっぱりそこで製作時間をロスしてしまいますが・・・しょうがないでしょうね、今まで他の人にお世話になってきた事ですから今度は他の方にお返ししておかなければなりません。

さて色々な事が有るのですが今日も製作ですね。
一昨日シリコンを流したシリコン型はもう完全に硬化していまして「いつでもどうぞ」と言う状態になっています。

肝心のアトランティックのタイヤの原型のシリコンは表面に泡が残ったまま硬化しておりまして・・・ちょっと心配しましたがこれは表面だけでタイヤの原型のまわりには泡は無さそうですね。
いつもなら完全に消えるんですが・・・まあ、たまにはこんな事も有ります

シリコンを切って抜き出した原型とシリコン型ですね。
このシリコンは確か東芝製だったかな?シンエツと比べると少し透明度が低いので切り難かったですね。
次買う時はシンエツを買いましょう。少し高価なのですがそれだけの価値はあります。

次は今作ったシリコン型にレジンを流して2次原型を作ります。
その場合気泡が少しでもあれば使えないので一日頑張っても5つしか出来ませんでした。
途中展示の手伝いで抜けたりもしましたからこんなものですかね~。

ボディの原型の製作

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レインボウをご依頼のお客様はこのエーダイのミニカーがこの車のイメージで有る事をお聞きしていますのでベースになるのはエーダイグリップのミニカーですね。
ただそこは古いミニカーですので十分とは言えない部分が有りますからその部分はキッチリと修正してゆきたいと思っています。
まず始めにした作業はミニカーの複製を取る事でしたね、
そうなんですミニカーを直接加工してしまえば簡単なんのかもしれませんが古いミニカーを潰してしまってもどうかと思いますしね・・・そして盛る場合はパテが有りますが削るとなりますとアルミダイキャストはかなり硬く左右を同じ形状に・・・と言う時には結構難しい作業になります。
また後で問題になる事になりますがダイキャストミニカーと言うのは厚みがあまり無いのです。
ですから削っていくと穴が空いてしまう事も多々有ります。
だからシリコン型を作って一度レジンに置き換えてゆくのです、ただ複製を作るのでは無くそこにいくばくかの手を加えてゆくベースと言えばわかりやすいかな?
こちらはドアやグリル、テールレンズなどですね。

こちらは下側のシリコン型も完成したボディの型ですね。

ボディもすんなりと抜けてきました・・・
まだ少し粘土の汚れが有りますが、まずまず奇麗な状態になりました。

抜けてきたボディはこの通り無傷です・・・まあ当たり前なんですが。
ウインドフレームの上側にプラ板が付けてあるのはこのフロントウインドのフレームがギミックのルーフの開閉の為に少し低いのです。
つまりこの部分を延長したものが作りたかったのでここにプラ板を貼っておきました。
レジンの一体で作る事で強度が上げられるのです。
後でプラ板で足して作る事も出来ますが原型の強度としてはかなり低くなってしまいます。

レジンの流れる溝を作ります。
ミニカーのボディはダイキャストなので結構薄い事は書きましたがこの湯口は普通ならもっと楽な部分に付けるのですがボディが薄い事やボディの内側に何も出っ張った部分が無い事などからボディの端の方に付ける事になります。

レジンを流す前にP.Pテープを使って壁を作ります。
この壁で囲まれた部分にレジンを流して溜めておきます。

いよいよレジンを流しました。
ほぼ真空状態なので沸いた様に泡が出ています。
温度を考えなかったら沸騰している様に見えますね。

その後真空を解除しますと液体のレジンが流れて製品が出来ます。
が・・・取り出しの時にシリコン型が倒れてしまいまして空気が入ってしまいました。
片側のサイドシル(ドアの下側の部分)に空気が入ってしまいまして強度が無くなってしまいまして取り出しの時にパッキリと折れてしまいました。
ガッカリですね~。

2度目のキャストでボディが完成致しました、ちょっとバリが多めですがベースとしては問題無いですね。

こちらはドアですが・・・これは大丈夫の様ですね。

忘れ物が有りました。
ホイールやドアの内張り、シートダッシュボードですね
これも複製を作っておかなければなりませんね。

少しずつですがレジンの部品が揃ってきましたのでレジンウォッシュに浸けて脱脂をしようと思いましてレジンウォッシュの瓶を開けたらいつ浸けたのかわからない部品が入っていました?いつ入れたのか何の為に入れたのか・・・全く記憶が有りません。
部品を見ますとコブラのホイールとかレーシング43のデルタのステアリングとかシートは何だろう社外品のバケットが入っていましたね・・・?

シリコンを落としたレジン部品ですね・・・少し気泡が有りますが。これはご愛嬌という事で・・・。

テールレンズは透明レジンでキャストしておきました。
最終的に完成したらクリアーレッドを塗って仕上げます。

ボディのバリをおおまかに落としてみました・・・
かなり奇麗なボディになりましたね。
フロントウインドウの上側の部分は削って整形をしているのがわかりますね。

タイヤの2次原型をキャストしましたVer.2

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今日の山陰は天気が良く過ごしやすかったですね、午後からは外に出ていないので暖かいのか寒いのかよくわからないのですが・・・。
山陰の3月らしい天気でしたね、これからはこの様な天気が続いてくれると畑が進むのですが・・・

今日はcafeの方のケーキの予約で早めに出勤しなくてはならなかったのですが、私はケーキは手伝えないので中庭でブルーベリーの植え替えをしておりました。
少し時間が早かったので外は結構寒くて厚めの上着を脱ぐ事が出来なかったですね。
作業が進むうちに体が温まってきますと上着を薄いものに替えて作業をしましたが最終的には額を汗が流れる位暑くなりました。
今日も予定通りに3本植え替えが完了ですね。

そうそう!
いよいよ明日モデルアート111のフェラーリ375MMが入荷致します。
最初に入荷するのは半数でエンジン付き(!?)のキットになります、内容は明日このブログでご紹介出来ると思います。
少し変わった当店だけのオリジナルパッケージ??の予定です、お楽しみに~!
なおエンジン無しのキットとマルチシャーシキット、エンジンキットは後日入荷致します。

さて今日のアトランティックの製作は短いですよ!(笑)

やっていた事は一つしか無いのです。
タイヤの2次原型の製作ですね、そうなんですずーっとキャストをやっていました。
なかなか良いものが出来なくてね・・・型ズレをするのです・・・。
一見するだけでは何も問題が無さそうなのですが・・・

よく見ますと・・・ズレています。

良くない所を下側にすれば使えるかもしれませんが・・・でも原型以上のクオリティのものは出来るはずが無いので原型をどこまで奇麗に作るのかが一つのポイントになるんです。
特にタイヤの様にパテを盛って修正が出来ないものは特にね。

2次原型を10個作りたいのですがそれにも理由があります。
タイヤの素材は硬化時に発熱しますのでシリコン型が長くは保たないのです、まあ5台分のタイヤが有れば良いのですから25本のタイヤを作れば良いのに2次原型を10個とはちょっと数が多いと思われますよね・・・
多分このブガッティアトランティックをご依頼頂いているお客様の一人がタイヤを所望されるはず・・・と見込んで数を多めに作っているのです。
先日作った作品では途中でタイヤをABS樹脂に変更しましたのでご希望に添えなかったから、今回は少し多めなんですね(笑)
まあそれも奇麗なものが出来たら・・・なのですが・・・。

そうこうしているうちにやっと原型10個が揃いました、明日はこれをシリコンに埋めてシリコン型を作りましょう。

ボディの原型の製作Ver.2

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今日の天気のお話はアトランティックでしましたのでこちらは前置きをスルーします(笑)
まさかず~っとアトランティックのタイヤをキャストしていただけと思われていたら・・・私ご飯が食べられません(爆)

途中の時間でRainbowを作っていました。
まず最初にしたのが実車のボディとの比較ですね。
このエーダイグリップのミニカーは資料の無い時代に作られた(!?)ものなので私の目からみますとフロントとリアの絞りが効いていない感じがしていたのですが、実車の真上からの画像と比べてみますとそう悪くない感じがしてきました、私の思い込みだったのかな??
バックがPCの画面なので見え難いですがこんな感じなのですね。
PCの画像はリアのテールランプが見えている事からどちらか言いますと後側に寄った前上から写されている様なのでフロント側はレンズの影響で余計に絞られて見えますね。
それを差し引いてもミニカーの形状はまずまずの形状に見えます。

だいたい良いとわかればボディの気泡が有る部分をパテで埋めてゆきます、この場合流動性の良い少し柔らかめのパテが具合が良いと思いますのでパテの主剤にFRPの主剤を少し混ぜてやりますと柔らかくなります。
右のステップの部分やボンネットの裏側などは気泡が有りまして薄くなっているのです。
ダイキャストミニカーってレジンミニカーと違ってボディが薄いんですね~。

ボディが薄いので全体がナヨナヨします、早めにドアを接着してボディを補強しましょう・・・
ドアの接着は瞬間接着剤ですね。
何ヶ所かポイントで付けて位置関係を合わせてゆきます。
一度に付けてしまうと後で修正が大変ですよ・・・そうそうミニカーとしてのドアのヒンジは鋸でカットしておきますよダッシュボードを付けるのに邪魔になりますから。

瞬間接着剤で接着するだけでは完全に接着した事にはなりません。
と言うのも接着面が余り大きくないのです、なので裏側からプラリペアーを使いまして完全に一体化します。
ボディの強度もかなり上がりました。
プラリペアーがクリアータイプなので画像ではよく見えないですね・・・。

ドアはボディサイドに入る凹みを合わせて接着していますがその凹みも幅が違いますのでラインが揃いませんね。
なのでパテで修正致します。
一度にパテを盛ってしまいますと修正が大変ですから上下にマスキングテープを貼りパテが余分な部分に付かない様にしてパテを盛ります。

マスキングテープを剥がしますとこんな感じです。
余分な部分には付いてないでしょ?

次はその上側にパテを盛りますがここもマスキングテープを使って盛ります。
面ごとに作業をするのが良いと思います。

ライトの部分も若干凹凸が有りましたからパテを盛っています。
その他の細々した部分もパテで修正・・・

Fウインドのモールは全て削り取りましてガラスが入る部分を少し凹に掘っております。
繊細な部分なのでちょっと怖いのですが丁寧に作業をしますと必ず完成致します・・・(笑)

リアのテールランプのレンズもクリアーレジンを流してあったので取り出してみました・・・
使えるかどうかはわかりませんが・・・

Golden Arrow 1929の製作開始です

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今日は定休日なので普通なら外で庭の仕事をしますが午前中は雨が降っていましたし風が強く寒いので中で仕事をしています。
前回1月23日にこのブログでカテゴリーを追加したGolden Arrow 1929ですがその後全く更新がないのをご心配の方もいらっしゃったかもしれません。
ブガッティT57アトランティックのシャーシ5台分の目処がつくまではちょっと寄り道を出来る様な状況ではなかったのです。
しかもこちらも当初はプロポーションモデルとしての製作でしたがやはりブルーバードをご覧になった後ですとやっぱりフルディティールで・・・と思われるのは当然の事でしょう。

そしてカテゴリーを追加した事をご覧になったお客様が自分のも・・・と相乗りされて都合2台の作品を制作する事になりました。
まずは記念撮影ですね・・・
右側の完成品が当初製作を承っていたものでメーカー完成品になります、左側はこの度キットを送って頂いた物です。

キットと完成品ですが同じ様で少し違います。
作られた時期によって少しずつ内容が違うのは1/43の世界ではもう当たり前の事なのでびっくりする事は無いですね、それよりも間違え探しが楽しかったり致します。

大きく違う部分はホイールでしょうか。
キットではアルミの挽き物がおごられていますが、メーカー完成品ではメタルの鋳物ですね。
恐らく完成品の方が先に作られたのではないかと思います。
やはりメタルの鋳物では正円が出ず苦労した跡が伺えますね・・・。

寸法的にも少し直したかったのかホイールの裏側の形状が変わっています。
精度は挽き物の方が良いので完成品も多分この挽き物ホイールに変わっていったのではないかと想像します。

これを示すのがキットのこの部分・・・
ボディ形状から抜けが悪いのでゴム型が壊れていますね。
大きめのバリが出ています。
メーカー完成品にはこのバリは無いからメーカー完成品の方が先にキャストされたのかもしれません。
まあ型が一つであるという確証は無いですからあくまでも想像ですけどね。

エンジンは加工ベースにこれを使います。
このエンジンはネイピアの航空機用の12気筒エンジンで4気筒が三列に並んだ物ですね。
以前製作したパンドラモデルのブルーバード1932年に搭載されていた物を1933年の仕様に直す為に降ろしておいたもの・・・なんて物持ちが良いのでしょう(笑)まあ寸法が正しいのか・・・ディテールが非常に良い訳ではないのですがまあベースとして使いましょう。
ただメタルのエンジンにするのかどうかは決めていません。
と言うのもこの様な場合「レジンの部品を使います」と書きますと眉をしかめる方が多いのはわかりますが細かなディティールを再現するならレジンが一番だと思うからです。
細かな表現が必要な場合はレジン、強度が必要な場合は真鍮、力強い表現が必要ならメタル・・・と言う事になりますでしょうか。
まあ予算の問題は有りますがそれを考えなくても素材の使い分けは必要かと思います。
例えばアトランティックのシャーシですがあれは真鍮を使っています厚みや強度を考えるとレジンでもダメですしホワイトメタルは薄過ぎて流れないでしょう、だから真鍮なのです。
反対にデフのケースは原型を真鍮で作りましたが同じ物を繊細に精度良く5台分作るのは大変難しい事ですね。
ですからレジンで作ろうと思っています。
ホワイトメタルでは流れないと思われるのです・・・。
何が何でもダイキャスト、何が何でもホワイトメタルで無いとダメというのは無いと思うのです、ようは適材適所という事ではないかと思いますね。

前置きが長くなりましたが今日はメーカー完成品の分解から・・・
上下を止めるビスを2本外しますとシャーシとボディがバラバラになります。

その他の接着剤ももう劣化していまして指で少し押すだけであっと言う間にバラバラです。
どうやらゴム系のボンドで組み付けてあった様ですね。

ここにはイギリス国旗が有りますがこれが唯一のデカールですね。
このデカールですがキットの物も黄ばんでいますから作り直しが必要になりますね。
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