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Channel: Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1
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P4の3台セットの修理です

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本日は大変天気が良い一日となりました。
お陰で朝は霜が降りまして中庭が真っ白になっておりました。
そろそろ子ヒツジさんや子ヤギさんをガレージの中に収納する時期になりましたね
来年掃除をして化粧直しをしてから緑になった芝生の上に出してあげようかとおもっています。


さて本日も修理です
今日の患者さんは今となったら大変珍しいフェラーリP4の3台セットです
デイトナフィニッシュをイメージしたセットでして作られてからもう随分経過しますね〜。
当方でも売りましたがこのセットは修理の為に持ち込まれた物でして当方が売った物とは別のものです。

3台セットは一台ずつ仮組台に移してから作業を開始致します
何故かって?
大が大きくて重い為に作業がやり難いのです。
まずは一番軽症と思われる24番からですね
当初24番はリアウインドウの浮きが修理対象と思っていましたが
良く見ますとフロントのワイパーが分解しておりました
接着剤で組立てておきましょう・・・これは見積もりに無いのでまあサービスです

問題はリアのスクリーンですね
この24番はクーペボディでしてリアには透明なウインドウとその周りのエッチングの枠そしてボディにかかる様にリアのゼッケンが貼られていますがこの部分はウインドウにかかる為にクリアーコートされておりません。
なのでそのままリアウインドウを取り外しますとバラバラに砕けてしまう恐れが高いです。
デザインナイフの刃を新品にしてデカールをカットしてからウインドウを取り外しますが当然ながらカラカラに乾いているデカールですからどうしても綺麗にカットが出来ずカットした部分がガタガタになってしまいます。
おまけにこのウインドウはエッチングの枠と透明なスクリーンの部分も完全にバラバラになっていましたので透明なスクリーンとエッチングの枠の部分もデカールをカットしておきました・・・もしもここをカットしてなかったら・・・と思いますと再生不能になってしまうと思いますね。転ばぬ先の杖的にカットしておきましたので助かりました(笑)

ガタガタになった部分はラッカーのホワイトを使って少しタッチアップをしておきましょう・・・
組立て後にこの部分からボディカラーのレッドが見えますと仕上がりが良く無いのです。

同様にエッチングの枠の厚みの部分もタッチアップしておきます
本当に一手間なのですがこれだけで仕上がりが大きく変わってきますから・・・。

透明なウインドウの部分も僅かに欠けた部分をタッチアップしておきます
枠の部分が黄色いのは接着剤が完全に風化しておりまして取れないのです・・・
異常に固いのは何故でしょう?ゴム系なら簡単に取れるんですけどね〜瞬間接着剤なのかな??
まあ枠を付ければ見えなくなりますからここは大丈夫でしょう。

枠とウインドウをゴム系接着剤で接着します
タッチアップは最小限にしていますので分解前と比べてそんなに違和感は無いと思います

さてリアウインドウを取付けようかと思ったのですが・・・
その前に各部の点検をします、他のウインドウが外れそうなら直しておいた方が良いのでね・・・
右のサイドウインドウが僅かに浮いている事が発覚しました
見た感じでは何ともないのですが爪楊枝で枠のエッチングを押してみますとその音が少し浮いている様な気がします。

案の定・・・手に貼ってから粘着を弱めたマスキングテープを貼って引っ張りますとそのまま外れてしまいました。
丁度良かったのでこのウインドウも再接着しておきましょう。
良く見ますとサイドウインドウのスライド窓のエッチングも外れてしまいました
反対側は何ら問題無さそうなので・・・コチラ側だけ修理しておきます。
追加料金が出そうなんですが・・・(笑)
まあ修理をするべき部分は一緒にやっておいた方が良いでしょう。

リアウインドウとサイドウインドウを接着しておきました
硬化するまでマスキングテープで押さえておきます。
この後リアのゼッケン灯が1個緩んでいましたのでついでに修理・・・

この24番だけリアにスポイラーが付いているのですが・・・
このスポイラーも中央が膨れて外れていました
一旦外して再接着・・・
その後に排気管の出口の上側の赤いパネルが浮いている事も発覚し付け直し
したらリアフードのロックが片側緩んでブラブラしていると言う・・・
この辺りの部分を全部まとめて補修。
まあ製造から時間が立っていますから接着剤の劣化は致し方が無いのです・・・P4をお持ちの方はぜひ一度ご確認を!!
修理はうちに出さなくても良いですからね(笑)

サイドウインドウのエッチングを取付けました
接着代が少ないので接着剤は最小限ですね・・・

テールランプや他の部分は大丈夫なのか最終チェックしています

そして次は26番です
こちらもクーペなので同じ様な部分が外れています
多分同じ人が同じウインドウを付けているのかもしれませんね・・・
同じ部分が外れます・・・(笑)やっぱり右のサイドウインドウですね
そしてリアも・・・


修理完了した24番と26番をアクリル製の展示ベースに戻そうかと思いましたが・・・ベース板のカバーの当たる部分に結構傷が付いていましたのでアクリル用の研磨剤を使って磨いておきます
上側にも若干傷が見えますのでこれもついでにクリーニングしておきます
まあプレートとか全て外してバフがけした訳では有りませんからピカピカと言う訳には行きませんが汚れや目立つ傷は取れたと思います。

続いて一番ダメージの大きな23番ですね・・・
続きは明日のブログで・・・これは少し手を焼きそうな予感です。

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